20リットルのペール缶を使って、10リットル〜15リットル程度のてんぷら油を処理できる装置を作ることにした。
行き付けのガソリンスタンドに頼んだり、車のディーラーに頼んで貰いうけた。
底からグリセリン分を抜き出せるようにするため、底をたたき出してみたが、これがナカナカ難しい。
思っていたより肉薄で、油断するとすぐ破れてしまう。
3缶目でやっとそれらしき形までたたき出すことができた。
チョットいびつだが、マッ、いいかということで、チーズやバルソケなどを取り付け洩れないように隙間をコーキングした.。
やはり反応槽の中が見たいので、窓を2箇所作ることにした。
材料は、アクリルでと思っていたが、ホームセンターで見つけたPET1の1mm厚板を使うことにした。
いつも使っているペットボトルと同じなので安心していたのだが
写真のとおり、シマシマ模様で見えなくなってしまった。
幸い、ポンプ撹拌方式として透明ホースで接続していたおかげで反応状態を見ながら作業するする事が出来た。
洗浄静置後洗浄水とバイオディーゼル燃料が綺麗に分離した。
洗浄水をぬいているところです。
容器は、ホームセンターで見つけたぼかし肥料製造用容器で底から液を抜けるようになっていて、ポリエチレン製なので即購入してしまった。
但し、底のコックとゴムパッキンは、BDFによる劣化が心配だったので取り替えた。
ついていたコックは、別の装置で使ってみたが、案の定しばらくしてねじを切った部分とコック部分の間が割れてしまった。
パッキンは、どこかへいてしまいテストできていません。
前にも書きましたがポンプ撹拌式は、使用後しばらく使わない場合、分解して洗浄しないといけない、ジャマクサクサイ(面倒)のが欠点なので、撹拌羽式の反応槽を作る事にした。
窓と、底の円錐型をどうするかが問題
いろいろ考えた結果、ポリエチレンのボールを使う事にした。
少々透明性は劣るものの、反応状態を見る分には十分かと思い製作にかかった。
写真が完成品 底にグリセリン分が沈殿しているのが観察できる。
ペール缶とボールの接続もポリエチレンの性質が厄介でうまく遮水できるか(ちょっと不安)
20Kg程度の重さに耐えられるように接続しなければならない
今のところ、うまく行ってるが今後どうなるか、お楽しみ。
底のバルブ取り付け部分を少し引っ張り出して取り付け、グリセリン分がうまく抜けきるようにした。
今回、羽根撹拌だけでは面白くないので
お風呂の残り湯を有効利用するための水中ポンプで撹拌できないか?
これも実験できるように取り付けました。
結果は
取り付け方が悪かったため思ったほどの撹拌効果は出なかった。
吐出口を加工してうまく旋回流を作ることができれば可能性はまだある。
材質的には、今のところ大丈夫なような気がするが、しばらく見ていない。
グリイセリン分が底に沈殿している
メターノールメトキサイドを注入した直後
ポンプ撹拌も出来る撹拌羽式反応槽
グリセリン分を抜き取ったところ
透明性のあるBDF部分が見えてきた
洗浄中
洗浄水が底のほうに分離している
抜き取ったグリセリン分
沢山作っても、酸化するし、水分も吸収するようで、古くなったバイオディーゼル燃料は、燃料タンクにもエンジンにも悪いようなので
これ以上の製造実験はやめにしました。
ということで、これ以上の大型装置の製作も計画だけでしばらくは塩漬けにすることにしました。
今までにたまったグリセリン分は、廃油ストーブを作って野外での暖房用にでも使うつもりでストーブの材料集めをはじめました。
うまく出来たら廃グリセリンストーブのページをつくるつもりです。
それよりも作ってしまった古いバイオディーゼル燃料の使いみちを考えないと・・・・・・・
時々は、小型ディーゼル発電機を回しているけど、古いBDFを使うとよけいにてんぷらくさい排気ガスになっているような気がする。
気のせいか・・・・・・・・・・